簡単に記録を残しておこうと思います。
今後手術を検討される方の参考情報として多少でもお役に立てれば幸いです。 NTT東日本関東病院では、子宮筋腫の手術は開腹術のみと
担当の先生より説明を受けました。
腹腔鏡術を希望の場合は他院を紹介しますとのお話でした。
(2021年時点です、今後変更があるかもしれません)
入院までの流れ
入院までの流れは以下の通りです。1.以前から診ていただいていた主治医(開業医)の指示でMRIを撮りに行く。
2.主治医から紹介状をもらいNTT東日本関東病院で初診、手術の予約をする。
3.手術3週間前に再診(初診時に受けた血液検査や子宮体がんの検査結果を聞きました)、
直近の子宮頸がんの検査結果や健康診断の結果を持参するよう指示を受けていたので
確認していただき、追加の血液検査や検尿などを受ける。
4.手術2週間前に家族同席で手術について担当の先生より説明を受ける、
自己血輸血用に採血(400mL)、麻酔科の先生・看護師さん・薬剤師さんなどから説明を受ける
入院まで鉄剤の服用をする。
入院当日
10時までに来院するように指示がありました。入院手続きが終わった後、コロナ禍ということもあり
肺のレントゲン撮影をしてから入院する病棟へ行き、身長体重と血圧測定。
看護師さんに病室に連れて行っていただき、すぐにPCR検査。
15時頃までに結果が出るが、結果が出るまでベッドから出ないようにと指示を受けました。
看護師さんから術前の説明を受けて
昼食を摂った後バリカンをお借りして
病室内のシャワールームにてお腹周りの毛を自分で処理。
看護師さんにチェックしていただき、了承いただいたのでそのままシャワー浴。
PCR検査結果は陰性だったので、夕食まで自由に過ごせました。
反省点
このタイミングで、手術翌日以降の飲み物(ペットボトルのもの)を
売店に買いに行っておくべきでした。
手術翌日に歩く練習をするものの、自分の病室から出ないよう指示があり
自力で病棟内の自動販売機へ行くことができませんでした。
(病室内のトイレへ行くことのみ許可されました)
(手術中に導尿の処置がされていたのですが、手術翌朝に導尿を外し
なるべく早く自力で排尿をする為に水分を多く摂取するよう指示がありました)
結局看護師さんにお金を預け、自販機で買ってきていただくことになってしまいました。
お手を煩わせてしまったことを反省しました。 18時から夕食、これ以降は水分のみ摂取可になりました。
手術当日
手術前
朝6時前に目が覚めたので急いで術前最後の水分を摂取しました。
(6時以降は水分摂取も禁止でした)
手術着に着替え水分補給用の点滴を開始し、手術室の看護師さんに呼ばれるまで待機でした。
先に手術されている方の進行具合によって、早ければ11時半手術開始とのお話でしたが
呼ばれたのは13時前でした。
入院前に指示され持参したティージーパンツと生理用ナプキンを看護師さんに預けて出発。
手術室に向かう途中、病棟のデイルームにて待機していた夫と少しだけ話すことができました。
(家族待機用の専用室などはない為、入院病棟のデイルームまたは食堂にて待機でした)
手術開始
手術室に到着し、手首に巻いているバンドで本人確認、
不織布の帽子を渡され、自分で髪の毛が出ないようにかぶり、手術台へ。
背中にボールペンの先くらいの太さの管を入れ
術後に局所麻酔ができるように処置を受けました。
この管を入れる処置が痛くて、最初我慢していたものの
結構痛みが強く辛くなってきたので「痛いです」と言ったのですが
麻酔科の先生の耳に届かず…
看護師さんが「痛いと言ってます!」と大きな声で伝えて下さり
先生「あれ?そうなの?(表面)麻酔足りなかった?」
…足りなかったようです痛かったです。
何とか背中に管が入り、主治医の先生と挨拶をして以降は全身麻酔が開始され
気が付いたら先生に「終わりました」と声を掛けられて手術が終わっていました。
この時先生が取り出した筋腫を見せて下さったとのことでしたが
全身麻酔の影響でボーッとしていたのと
眼鏡をかけておらず裸眼だったこともあり筋腫が見えませんでした。
(術後の家族への結果説明の際に摘出した筋腫を見せるので
家族に写真を撮ってもらうことができると先生から事前にお話があったので
夫に撮影してもらい、後で写真を見ました)
手術中に導尿開始、手術台からベッドに移していただき
フットマッサージャーでエコノミー症候群予防が開始されました。
(局所麻酔も開始され、術後~翌朝までベッドから動くことができない為)
ベッドで自室へ戻る途中、病棟のデイルームで待機していた夫と少し話すことができました。
自室に戻ったのが16時半でした。
手術終了、部屋に戻る
自室に戻ってからは、麻酔の影響で0時くらいまでほぼ眠っていました。
0時過ぎた辺りから目が冴えてきて
全身麻酔が抜けたからか段々術部の痛みを感じ始めました。
局所麻酔が1時間毎に背中から入るようになっていて
痛みが強い時は追加ボタンが30分毎に押せるから麻酔を追加するよう
先生から言われていましたが
我慢できるかなと思い追加ボタンを押すのを躊躇してしまったのが失敗でした。
どんどん術部の痛みが強くなるし
お腹に力が入らないし、足にフットマッサージャーがついていることもあり
自力で寝返りは打てないし、体の位置を変えることもほんの少ししかできないので
(少しお尻を浮かす程度しかできませんでした)
腰やお尻なども痛くなってしまい
明け方5時近くまで我慢しましたが痛みがかなり強くなり耐え難くなってしまったので
ナースコールを押してしまいました…。
看護師さんが掛け布団を丸めて背中側に差し込んで下さり
少し体の位置が変わって腰の痛みは多少やわらぎましたが
術部の痛みが辛かったので、点滴の痛み止めを追加していただきました。
点滴をしているので喉が渇くことはなかったのですが
口内をすっきりさせたかったので、看護師さんに助けていただきうがいをしました。
術後1日目
朝食が配膳される7時過ぎ頃には点滴の痛み止めが効いてきて
ちょっと気持ちが落ち着きました。
体が熱くて汗が出るな、と思っていたのですが
体温を測定したら38.5℃ありました。
先生の回診時にお伺いしたところ
傷のところに血が溜まり、放射熱で発熱しているとのことでした。 食事が再開となり、この日は流動食でした。
大人になって重湯を摂ったのは初めてでした。
たまねぎスープがとてもおいしく感じました。
フットマッサージャーを外していただき
ベッドから立ち上がることができるかを試しました。
お腹に力が入らないので
看護師さんに指導していただき
ベッドのリクライニング機能を使って体を起こし立ってみました。
ご指導のお陰ですぐ立ち上がることができ
病室内のトイレまで自力で歩いていくことができたので導尿を外していただきました。
自力で排尿できるか早く試したいので水分をどんどん摂るようご指示を受けました。
朝食がほぼ水分でしたので
(重湯、たまねぎスープ、栄養補助の紙パックドリンク、飲むヨーグルト)
水分を欲していませんでしたが
ペットボトルのお茶を少しずつ飲んで様子を見ていました。
その後割と早めのタイミングで自力排尿できました。
ベッドから立ち上がるのに時間がかかるので
本格的な尿意を感じる前にトイレに行くようにして過ごしました。
(先生からのアドバイスで立ち上がる少し前に局所麻酔の早送りボタンを押し
痛みが少しでも緩和するようにしていました)
午後には水分補給用の点滴が終了し、点滴用のルートを外していただいたと思います。
術後2日目
食事が5分粥になりました。
柔らかめのスクランブルエッグとチンゲン菜のお浸しがおいしく感じました。
この日から病室を出て病棟内を歩くことが許可されました。
局所麻酔が入っているバルーンが16時位に空になり局所麻酔終了になりました。
まだ痛みが強めに出ていたので不安だったのですが
先生より内服薬でコントロールするようご指示があったので
術後1日目朝食後からスタートしていたロキソプロフェン(1日3回)に加えて
頓服でカロナール(アセトアミノフェン)をいただきました。
17:30にカロナール600mg服用指示があったので
夕食後のロキソプロフェンを就寝時にずらして服用しました。
お通じが来ないと大変だ、術後2日目の今日以降いつ来るかな…とのお話でしたが
もともと便秘もないので夕食後にお通じが来て一安心。
術後3日目
食事は全粥になりました。
お魚の塩麹焼きがおいしかったです。
この日から、ロキソプロフェン1回目を起床時間の6時に服用することにしました。
朝の先生の回診時に、背中の局所麻酔用の管を抜いていただきました。
血液検査の結果、平常時に比べて少し貧血気味ではあるが
自己血を輸血する程でもないとのことで
手術時に輸血用のルートが確保されていましたが外していただきました。
まだ病棟内の移動のみ許可が出ている状態で
積極的に動くようご指示があったので
食堂の給茶機のお湯をもらいに行くようにしました。
(友人からのアドバイスで気分転換用に紅茶のティーバッグを持参していました)
自室が病棟の一番端で、食堂は反対側の端にあったので
運動するにはちょうど良かったかもしれません。
術後4日目
眠っている時に自然に寝返りが打てず
1~2時間毎に目が覚めてしまう状況が続いていたのですが
朝方3~6時ぐっすり眠れたようでここから体が少しずつ楽になっていきました。
食事が普通食になりました。それも嬉しかったです。
術後初めてシャワー浴の許可が出て、やっと入浴できてすっきりしました。
(看護師さんから体を拭く用の温めたおしぼりをいただいて拭いたり
持参したボディーシートで体を拭いたり
ドライシャンプーを使用したりしましたが、なかなかすっきりできずでした) この日から病院内の移動が可能となり
売店(ミニストップ)にお茶と間食用のヨーグルトを買いに行ってみました。
術後5日目
前日22時~2時半くらいまで眠れ
少しずつ連続で眠れる時間が伸びてきました。 午前中に先生が来て下さり
術部の上から貼ってあった防水テープ?みたいな部分を外していただきました。
更に傷の上に保護のテープが貼ってあり
このテープは退院後の外来時までそのままにしておくよう指示を受けました。
術後6日目
朝食後に先生の内診があり
改めて手術の結果詳細をお伺いしました。
経過は順調とのことで予定通り翌日退院可能との診断でした。
退院後は当面シャワー浴で過ごすようご指示がありました。
退院後の診察は基本3週間後に設定するそうなのですが
私は祝日の都合で2週間後になりました。 術後2回目のシャワー浴ができました。
足取りが大分しっかりしてきたので
病院内のカフェにカフェラテを買いに行ってみたりして過ごしました。 医療事務の方が入院費用の概算書を持ってきてくださいました。
入院前にざっくりとした予定金額をお伺いしていたものの
実際に書面で金額を見てちょっとびっくりしてしまいました。
(入院前に高額療養費制度について説明を受け
限度額適用認定証を事前にもらっておくとよいとお伺いしていましたが
私は説明を受けてから入院までの期間が短かった為
認定証はもらわず退院後に健康保険組合に申請し払い戻しを受けました)
退院日
朝の検温等で体調問題なしとの判断となり
朝食後に荷物をまとめ、看護師さんに忘れ物がないかチェックしていただき病棟を出ました。
入退院受付は混雑していたので、会計窓口で精算をして終わりました。 退院2週間後に主治医の診察を受け
経過順調とのことで、NTT東日本関東病院での治療が終了しました。
手術日から1か月後まではシャワー浴で過ごすように指示を受けました。
持参したら便利だったかも、と思ったもの
長さがある靴べら
→NTT東日本関東病院では、入院中の履物について
かかとがある靴指定(サンダル禁止)でした。
お腹に力が入らないのと
ベッドのふちに腰かけた状態で屈み込むことができないので(傷が痛む)
靴を支えて履くことができず、かかとを踏みつけて立つしかありませんでした。
立ち上がってから片足立ちをして靴を履き直していたのですが
足元がおぼつかない状態での片足立ちは転倒の恐れがあるので良くなかったと思いました。
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