経験を積むごとにどうしても現場リーダーとなり
リーダーの業務(チームの統括・タスク・スケジュール管理、教育等)
を行う必要が発生することがあります。
ただ、その現場リーダーが行う業務がどうしても
面白くないと感じる方は、いらっしゃることかと思います。
(私もそのうちの一人でした。)
ここではそのリーダーの仕事について、
いろいろ感じたことと聞いたことを説明し、
それらを回避する方法としてフリーランスエンジニアとして、
働くことについて触れたいと思います。
フリーランスエンジニアとして、
現在、私はSESとして現場で働いていますが、
フリーランスで働くと現場リーダーとしての
業務を行う必要がなくなります。
ですのでいち技術者として設計・開発をする方が好きな方は
おすすめの働き方なので、
現場リーダーとなり日々業務で悩まれている方は
働き方についていまいちど、考えられてみてはいかがでしょうか。
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リーダーの仕事について。良かった点、悪かった点
某ロボット系のユーザ企業でSierをしていた時です。5年目、6年目ともなると現場によっては、
正社員は後輩社員やパートナーさんを、
束ねる現場リーダーをすることもあります。
ここではリーダーの仕事内容とは何かについて、
そこで感じたよかった点を解説したいと思います。
また、どうにもその仕事内容が好きになれなかった、
悪い点についても解説したいと思います。
リーダーの仕事内容とは
IT業界での現場リーダーが行う仕事内容とは、チームを率いて現場を管理し、業務に取り組むことを指します。
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具体的な内容は以下の通り。
業務内容
- チームの統括
- プロジェクトの進捗・スケジュール管理
- メンバーのタスク振り分け、フォロー
- 品質管理
- チームの窓口役。他グループや顧客との調整や報告等
- メンバーの教育
現場リーダーレベルだと、設計・製造以外に
これらの業務をこなす必要があります。
これより上位の課長やそれに準ずる役位になると、
更に上位のリーダー達を束ねる管理や、
案件開拓といった、会社の売り上げに貢献することが
求められますが、私はそこまでいったことがないので、
リーダーまでの業務について話をしたいと思います。
(ここまでくると製造業務はほぼなくなります。)
良かった点、悪かった点
リーダーの仕事内容でよかった点、悪かった点について、
完全に主観ですが、説明したいとおもいます。
(主観の前提として、私は製造業務が好きです。)
リーダーの仕事をしていてよかったと思う点は以下の通り。
良かった点
- チームの力として現場に貢献でき、評価に反映される。
- 教育している人が成長するとうれしい。
- お客様との窓口をするため、いろいろな人とかかわりができる。
個人でできることよりもチームでできることの方が大きいです。
チームには様々なスキルを持った人々がいて、
多くのことに着手できるため、当然色々なことができます。
それを率いたリーダーということで、評価も上がります。
そのチームで
経験の浅いメンバーが入ったときには、
てとりあしとり、教えていくことになりますが、
時間が経過するについて、
徐々に戦力に成長していってくれる様子が、
頼もしくもあり、うれしくなります。
他には
リーダーの場合、調整や報告などの打ち合わせに
代表としていくことも増えますが、
そういった業務を行うと、色々なチームの
キーマンの方々との接点が増えるので、
顔が広がり、それらの方々の話を聞くことで、
良い刺激を受けたり、勉強になったりしたことは
良いことだと思いました。 こういった良いこともある反面
悪いことも結構あります。
悪い点については以下の通り。
悪い点
- 責任が大きいのでストレスがたまる。
- メンバーの問題が自分の責任となる。
- 管理系の業務が製造(設計・開発)よりつまらない。※完全主観です。
まず、一番大きいストレスは、
責任が大きくなり、チームが問題なく課題を遂行するために
色々気を回さないといけなくなり、
非常にストレスが溜まります。
これに似たことなのですが、
チームメンバーの問題はひいては、チームの問題となるため、
それはチームのリーダーの責任です。
チームメンバーが作業や開発で初歩的なミスをしたりして、
業務に影響が出ると、
リーダーに責任があるので、
問題が発生した事象の報告を行い、
それに対して対策を打つ必要があるのですが、
きつい現場だと、かなり色々な叱責を受けるため、
非常につらかった記憶があります。
「なんで、作業をミスしたのが自分じゃないのに、こんなに怒られなければいけないんだ・・・。」
と、理不尽さを感じてしまうことがありました。リーダー失格です。
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そのほかに、これが最も問題なのですが、
自分は設計や開発の製造に関する業務のほうが圧倒的に好きで、
タスク設定、スケジュール管理、意思決定などの
管理系の業務はあまり好きではありませんでした。
比較すると設計や開発といった製造業務では、
自分の直接作ったものが動くことの方が達成感がありますし、
自分もミスで怒られることには納得感もあり、
理不尽さを感じません。
このことから製造業務の方をずっとしたいと思うようになっていました。
このようにリーダーの仕事は、
製造業務と比較すると、直接行った業務以外の問題も自分の責任になることへの、
割り切れなさが付きまとってしまうため、
チームプレーよりも個人プレーが好きな私としては
リーダーの仕事はあまり好きにはなれませんでした。
単純にちまちまものを作るほうが性に合っているようです。
参考:色々なリーダーの方々の意見
IT業界に係る、色々なリーダーの方に意見を聞いたところ、
9割くらいの方が製造業のほうが好きだと
回答されました。
やはり、
ITに係ることが好きだからIT関連の企業に就職されているので、
ITにがっつりと向き合える製造のほうが好きという方が、
多いのも納得です。
たまに、がっつり製造の業務が回ってくると、
意気揚々と楽しそうにものを作っているのが印象的でした。
一方、少数派であるのこり一割の方々は
管理系の業務や売り上げ開拓の業務が好きと回答され、
しっかり出世していっています。
やはり会社では管理業務が得意な方が上に上がりやすいと感じました。
フリーランスエンジニアの場合
現在の私はフリーランスエンジニアとしてSES業務をしていますが、ほぼほぼリーダーの仕事をすることなく、
設計や製造の業務に専念することができます。
フリーランスエンジニアの仕事内容
フリーランスエンジニアの仕事内容は、
いちシステムエンジニアとしてプロジェクトに参画することが多く、
基本的には割り振られたタスクを完遂することが仕事になります。
プロジェクトリーダーとしての契約もありますが、
システムエンジニアとしての契約の方が圧倒的に多いです。
(レバテックで検索すると10倍位、案件数に差があります。)
リーダーの仕事をするのは契約元の正社員の方々で、
その方々が、
タスク管理やスケジュールの管理を行いプロジェクトの責任を負います。
どのタスクを誰がやるかについては、
チームメンバーの稼働状態によるので、
メンバーが集まって調整をやるのですが、
最終的にはリーダーが決めることになります。
教育については、
業務内容によってはメンバー同士でやることもありますが、
メインタスクとしては設定されないので、
正社員時代と比較するとがっつり教育に時間をとることは
少ないです。
設計・製造を延々とやりたい方にとっては、
フリーランスで働くということはありだと思います。
ただし、
フリーランスエンジニアは、
不安定だったり、高年齢では働きにくかったり、
生涯年収は正社員よりも劣る可能性が高いこともあるため、
いいことばかりではありません。
そこを考慮して選択する必要があります。
比較:SESの派遣企業の正社員の場合(同じSESでも異なります)
ちなみにSESの派遣企業の正社員だと、
派遣されてくる同じ会社のメンバーの面倒を見るといった
業務のまとめ役を求められたり、
将来的にまとまった人数で派遣されて、
リーダー業務をすることがあります。
実際、経験積んでいってリーダー役に抜擢され、
他の現場に派遣されていった人を数多く見てきました。
SES業務であってもフリーランスとは異なり、
他の人のまとめ役をやる必要が出てくるため、
リーダー業務からは逃れられないようです。
完全に製造業務がしたい場合は
SESという働き方というよりは、
フリーランスという雇用形態である場合に限るという感じです。
比較:WEB系企業ではどうか?
知り合いが務めているWEB系企業であっても、経験を積んでいくと管理業務の方にシフトチェンジする方が多い
ようです。
中には技術系の道を究められている方々もいらっしゃるようですが、
そういった人は少数派ということでした。
圧倒的な技術を身につけるということは、
なかなか難しいようです。
身近にそういった方はいらっしゃらないので、
どういったらそういう風になるか、色々聞いてみたいものです。
まとめ
現場リーダーとして管理業務を行い、心身共に疲弊している方々へ。
もちろんリーダーとして現場を率いることは、
会社に大きな貢献ができ、
責任も大きくやりがいもある重要な仕事だと思います。
ただ、責任も大きくなり見るべきところも増えることで、
辛いことも多くなってくるかと思います。
もしやりたいことが設計や開発の製造業務の場合、
フリーランスエンジニアという働き方であれば、
その道を続けることが可能です。
生涯賃金や安定性などを損なう可能性が高い働き方ですが、
やりたいことをして生計を立てるのは
なかなか楽しいことだと感じているので、
同じような考えをお持ちの方は、一度検討されてみてはいかがでしょうか。
この記事が読んだ方へ考える手助けになればうれしく思います。
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